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国民年金法・厚生年金保険法〜その2〜

さて、「年金科目その1、『年金をもっと知ろう』」をお読み頂いた皆様、年金の学習をする心構えはできましたね。まだの方は是非、先にそちらをお読みくださいね。次はいよいよ具体的な学習法についてお話していきたいと思います。

適切な学習方法for択一式

@ 「なんとなくわかった!」最初はこれが重要
  国年、厚年共通していえることですが、とにかく基本書の反復が絶対条件です。
そもそも1回や2回読んだだけで理解できるのであれば苦労しません。
ただし、反復するにも年金科目の内容は膨大かつ複雑怪奇。
いきなり基本書の端から精読なんて始めてしまうとすぐにごちゃごちゃになって挫折、なんてことになりかねません。

そこでちょっと一工夫。まず最初の1〜2回は細かい規定や欄外は無視して本文だけをざっと通読するのです。このとき重要なのは、「多少つまずいても『わかったふり』をして読み流す」ことです。

その後、過去問をこれまたざっと解いてみて、なんとなく、問題に触れてみるのです。
年金科目の学習を始めた当初は、この「わかったふり」がとっても重要なんです。
年金科目は必ずしも基本書の順番どおりに学習することが最良の方法とはいえないんですね。後々の規定に触れてからのほうが理解しやすいことって多いですから、理解できない1つの規定に固執するのは得策ではありません。

た、だ、し、「わかったふり」のままで試験に臨んではいけませんよ。あくまで年金をマスターするための最初の一歩とお考え下さい。

そうそう、それぞれの保険事故(老齢・障害・死亡)ごとに絞って反復するのもテンポよくチェックできて効果的ですよ。

A まず制度趣旨をしっかりと把握する

 

基本書を反復する場合に、どうしても規定や給付の内容ばかりに目を奪われがちですが、こと、年金科目に関しては、初めに「制度趣旨」をしっかりおさえておくと各規定の数字(生年月日や給付額)や給付内容が理解しやすいのです。
各種の規定はその目的(=制度趣旨)のために設けられているのですから当然といえば当然ですね。

B 昭和36年と昭和61年。この2つの年号は忘れないで
  難解といわれる老齢給付に関する経過措置については、ほとんどがこの2つの年号に根拠を持つ、とっても過言ではありません。

これは前述の「年金がアッという間にわかる本」で真島氏が提唱されている理論です。
経過措置は一見複雑で、それゆえに力任せに暗記しようとする受験生も多いのですが、
数字の羅列の暗記ほど試験で応用のきかないものはありません。

この2つの年号を根拠として、経過措置を「理解」してしまえば暗記など必要ないのです。ここでお話したいのはやまやまなのですが、スペースの関係で割愛させて頂きます。

C 省略できる部分はどんどん省略しよう
 

学習が進んでいくとお気づきになると思いますが、年金科目の規定って結構あちこちで使いまわされることが多いんです。前述の支給要件もその一例です。で、あれば以前学習したものと同じ規定については「○○と同じ」とおさえてしまえば効率よく学習できます。そういった部分を意識しながら学習できるといいですね。とくに厚年ではその傾向が強いです。ただでさえ難解な科目なんですから、楽できるところは楽しましょ

D 「原則」と「例外」
  年金科目は特に「例外規定」が多く設けられています
後々、過去問を進めていくと、例外を論点とした問題の多さにお気づきになることと思います。が、ここで気を付けて頂きたいのは、「例外はあくまで例外」であるということなんです。

原則の理解をそこそこにして例外ばかり追っていては本末転倒です。
さらには、あまりに例外を意識しすぎると手痛いミスをすることがあるんです。

例えば、ある規定について「原則論を正しく述べた問題文」を読んだAさんが、「この問題文は例外規定について触れていないから誤り」と判断したらどうでしょうか?
そもそもこの問題では例外規定を○×の根拠に含めていないのですから、残念ながらAさんはこの問題については得点することはできませんね。

たしかに例外規定は重要で試験でも頻出ですが、そこばかりに目を奪われないように注意が必要です。ちなみに「どこまで根拠に含めるか?」は受験生共通の悩みですが、これは過去問題集でも本試験形式(5肢択一⇒1問1答形式ではなく、1問5肢構成のうち1肢を選ぶ)のものを活用し、「他肢と比較をした上でより適切な肢を選ぶ(他肢比較)」を繰り返すことで自然と身に付けることができます。

E 基本書ばかりに固執しないように気を付けましょう
 

苦手意識が強いため、「もっと確実に理解してから過去問に移ろう」と考える受験生を多く見受けます。

確かに基本書の反復は絶対条件ですが、基本書ばかりに固執することはお勧めできません。と、いうのは、「問題の問われ方1つで混乱してしまう」からなんです。

試験は必ずしも基本書にかいてあるとおりに○×をきいてはくれません。むしろ、基本書どおりの問題など圧倒的に少ないのです。つまりは、基本書によるインプットの学習しかしていないと、「問題の論点がどこにあるのか?」が把握できないんです。

社労士試験は基本書をすみずみまでおさえている人が合格する試験ではありません。
「正解をより多く選んだ上位8〜9%の人が合格する試験」なんです。
もうお分かりですよね?持てる知識を総動員して正解を導きだす能力(アウトプット)がなければ合格はおぼつかないのです。

規定が複雑な年金科目であれば、なおさら問題の論点を把握する能力が重要であり、それを向上させるには過去問の反復をおいてほかにないのです。基本書と過去問、一方に偏ることなく、バランスよく学習していきましょう。

実際には、年金科目の学習において注意すべきポイントはまだまだあります。が、「初学者」の方にとっては、これ以上あれやこれやというのは逆効果。まずはこれらのポイントを整理して実際に学習を進めてみましょう。その結果、どう工夫すべきかはごく自然につかめるはずです。「あせらず、たゆまず、おこたらず」、日々学習を進めていきましょう。

適切な学習方法for選択式

@

世の中の動向に注意しましょう

 

年金制度の財政状況、保険料関係や、厚生年金基金に関する話題はマスコミでも連日取り上げられています。年金科目の選択式試験では「世間で注目を集めている事項」に関する出題が非常に多いんです。これらの根拠となる事項についてしっかりと基本事項を学習しておくことが重要ですね。

A かなり細かい規定からの出題もある

 

平成15年の本試験などをみると、かなり細かい規定や年金制度の歴史に関する問題も出題されています。ですが、これらの出題についてすべて事前に対応することは、限られた学習時間の中では到底無理でしょう。「え?無責任だって?」そうはいっても、事前に100%の対策を講じることができないのですからいたしかたないんです

でもね、こういった問題が出題されたときは、「直感を信じる」ということも大切なんですよ。ただし、なにも「あてずっぽうで解答する」ことではありませんので誤解しないでくださいね。年金がしっかりと「理解」できていれば、前後の文章の流れを把握し、「無意識のうちに何らかの根拠に基づいて正解肢を選んでいる」ことが多いのです。

 「そうはいっても、やっぱり不安だな…」という方もいらっしゃいますよね。もし、学習の進行状況に余裕があるのであれば『Sha−ra−run』の「年金用Topics」を活用してみましょう。今後注目の年金改革案をこちらにまとめていくつもりです。「基本書にはない、世間の動向を反映した最新記事」が掲載されることになりますので、選択式対策として活用できます

   

 

インターネット社労士法令集『Sha-ra-run』 活用法

年金(特に老齢年金)に関する条文で年金を理解するのは大変。前述のとおり経過措置が多いからです。ある程度の法附則を掲載していますが、この改正法附則ほど難解なものはありません。年金制度に関しては、基本書と過去問で理解を深めてください。

年金科目ってボリュームがあり基本書の該当箇所を探すだけでも一苦労。
老齢年金以外の部分、届出規定や、障害・遺族年金の支給停止事由などなどの基本事項をなるべく早く確認するためには、四方八方にリンクが張ってある『Sha−ra−run』をご利用ください。余計な時間を短縮することにより、もう一歩先まで勉強が進むはずです。

まだまだ未熟でお恥ずかしい限りですが、条文で確認したい人の横断集』に年金項目がありますので、そちらもご覧下さい。 今後しっかり把握しなくてはならない16年年金改正法概要はこちら

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最終更新日:17/01/16

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